登山での撮影にオススメなカメラレンズ4選を紹介【焦点距離別】
登山の際にカメラを持っていく方にとって、レンズ選びで迷われる方が多いと思います。
大荷物にできない登山においてレンズ選びは重要です。
そこで今回は、焦点距離別に登山でオススメのレンズをまとめました。
- 各レンズの特徴と登山で撮れる写真が分かる
- 登山の目的に合わせたレンズ選びが分かる
- 具体的にオススメなレンズが分かる(SONY Eマウント中心)
- 標準ズームレンズ:誰でも持っている、基本的な画角を抑えたレンズ
- 広角ズームレンズ:広大な景色を1枚に収める、風景写真で定番のレンズ
- 高倍率ズームレンズ:幅広い画角でピカイチの便利さを持つレンズ
- 広角単焦点レンズ:星空撮影に強力、携帯性も魅力的なレンズ
それぞれのレンズの特徴から自分の登山目的に合わせたものを選んで頂ければと思います。
具体的にこのレンズがオススメ!というのはEマウントを中心に紹介していきます!
登山用のレンズに求めるものとは?
登山にカメラを持っていく時、レンズに求める観点がいくつか出てきます。
- 焦点距離:広角〜望遠までカバーできるか
- 携帯性:山登りにおいて持ち運びやすいか
- 画質:自分が満足する画質で撮影できるか
- F値:星空が撮影できるくらいのF値か
- 防塵防滴仕様:過酷な環境にも耐えられるか
全ての要素を併せ持つレンズがあれば嬉しいですが、各々のレンズには特徴があるもの。
特にズームの便利さや画質と携帯性はトレードオフの傾向にあります。
登山だからこそ、特に悩ましいテーマですよね。
ただし人によっては、レンズに求めるものが変わってくるかと思います。
- 記録用だから、登山でも持ち運びやすければOKかな
- どんなシャッターチャンスも逃したくないから広角から望遠まで欲しいな
- フォトコンテストに出すから、画質に徹底的にこだわりたい!
こういったカメラを持ち出す目的に合わせてレンズをチョイスしていくと良さそうです。
自分はカメラに何を求めているのか考えながら、読み進めてみてくださいね!
登山にオススメなレンズのポイントを解説
ここからは焦点距離別でポイントを解説していきます。
- 標準ズームレンズ
- 広角ズームレンズ
- 高倍率ズームレンズ
- 広角単焦点レンズ
順番に見ていきましょう!
1:標準ズームレンズ
多くの方がお持ちの標準ズームレンズ。
主に広角~中望遠までカバーしているため、広々とした景色から遠くの被写体まで撮れます。
基本的な画角を抑えながら、小三元レンズなどは非常に解像度高く撮影が可能。
記録用から作品撮りまで活躍する1本です。
どなたでも1本は持っている標準ズームレンズなのでチョイスしやすいかと思います。
筆者はCanonの「RF24-105mm F4 L」を長らく使用していました。
現在はSONYを使用しており、「FE24-70mm F2.8 GM Ⅱ」で登っています。
どちらも防塵・防滴仕様のため、アウトドア環境に向いたレンズと言えます。
迷ったら「24-105mm」レンズをオススメします!
注意点としては望遠や超広角のように尖った画角ではないことでしょうか。
- 基本的な画角が抑えられているため撮影がしやすい
- 広角~中望遠と幅広い種類の写真が撮れる
- 高倍率ズームには画質で勝る
- 基本的な画角がゆえに一味違う写真を撮るには工夫が必要
2:広角ズームレンズ
山の広大な景色を撮るのにはうってつけの広角ズーム。
広く伸びる稜線や山頂の非日常な景色を全て収めたい時には、20mm以下の超広角が有効的です。
風景写真が好きな方はぜひ1本は持っておきたいレンズです。
定番の「16-35mm」だと超広角域からスナップでも人気の高い35mmまで対応できます!
超広角という画角はパース(遠近感)を出しやすくダイナミックな写真が撮れます。
しかし逆に言えば主題がハッキリしづらく、難しいレンズとも言えます。
- 稜線や広々とした景色がスッポリと収まる、風景写真の定番レンズ
- 動画撮影としても使いやすい画角
- 超広角は散漫な写真になりやすく、主題が伝わりづらい
3:高倍率ズームレンズ
主に広角~望遠までカバーするレンズです。
標準ズームレンズと比較して望遠域(200mmくらい)までを撮影することが可能。
1本でほぼ完結できるため、レンズ交換の必要がなくなる・持ち込むレンズの本数が減ることなどから登山に向いたレンズと言えます。
画質に強いこだわりがない人はベストチョイスだと思います!
デメリットとしては他のレンズよりサイズが大きめになりがちなところ。
ただし最近は非常にコンパクトな高倍率ズームも登場してきてます。
特にTAMRONの「28-200mm」は非常に小型・軽量化されたレンズのため、今最も登山用レンズとしてオススメする1本です!
- 広角~望遠までカバーできるため、他のレンズを持っていく必要がなくなる
- 幅広い画角で撮影できるため、写真のバリエーションが広がる
- 画質は他のレンズに届かない(パッと見では分からない程度)
- レンズによってはサイズが一回り大きい
4:広角単焦点レンズ
広角側の焦点距離でズームのできないレンズです。
広角ズームと同様、画角としては広大な山の風景を収めるのに適しています。
F値が小さいため山の上に広がる星空の撮影にも向いています。
山小屋やテントで1泊する方は広角単焦点で星の撮影にチャレンジがオススメです。
また単焦点なので小型のものが多く、携帯性ではズームレンズに勝ることもポイントです。
荷物をなるべく軽くしたい登山においては非常に大きなメリットになります。
またズームがないのは一見デメリットのように見えますが、メリットもあります。
ズームで構図を決めるという手順がなくなるので、シャッターを切るまでの工数が減ります。
著者の体験ですが、「山登りで疲れた…」という時でもサクッと撮影ができました。
単焦点の方がトータルとして撮影枚数が多くなったと感じています。
「FE20mm F1.8 G」を登山で使用した際は、標準ズームレンズを持っていった時より撮影枚数が増えました!
ズームの便利さはないため、構図決めに足をたくさん動かす必要はあります。
- F値が低いため夜の撮影に強く、星空撮影には最適
- ズームレンズより小型で画質も良く、広々と撮影できる
- ズームでのフレーミングを考慮する必要がなく気軽に撮影できる
- ズームできないため汎用的な便利さはない
- 足を動かして構図を決める必要がある
番外編:望遠レンズは?
オススメには入れませんでしたが、望遠レンズについても見てみましょう。
望遠レンズは山頂から遠くに見える景色を撮りたいといった時に役立ちます。
また山の一部分を切り取ることでテーマがはっきりとした写真になり、伝えたいことが明確になる点も望遠域のメリットです。
圧縮効果を活用できるなど作品撮りをするのに向いているのかなと思います!
デメリットとしては大きくて重いものが多いことと、スナップ感覚で気軽に撮影するには向かない画角であることです。
サイズに関しては高倍率ズームと同様、TAMRONから小型のレンズが出ています。
「こういう写真が撮りたい!」があって望遠を持っていく、という感じです。
- 隣や遠くにある山々を大きく映し取ることができる
- 山の一部分や人物を切り取るのに向いている
- 遠くの動物を近寄らずに撮影できる
- 基本的にサイズが大きい
- 気軽な撮影や記録として向いているレンズではない
まとめ:目的に合わせた画角のレンズを選ぼう!
今回は登山にオススメなレンズを焦点距離別で紹介してきました。
画角によって撮れる写真が変わってくるのはもちろんですが、
登山では携帯性も選択する上で外せない要素です。
自分の登山スタイルや目的と照らし合わせて最適なレンズを選びましょう!
せっかくカメラを山に持っていくからには、満足の写真を撮っていきましょう!
今回は、以上!!