初心者が標準レンズの次に買うべきレンズは望遠?それとも広角?2つの特徴とオススメを解説
標準レンズで写真を撮ることに慣れてきたから別のレンズが欲しいな。望遠と広角、どちらを選ぶべきなんだろう?
カメラを購入し撮影をしてみた後に、次のステップとして新しいレンズの購入を検討される方もいらっしゃると思います。
そんな方に向けて、初心者の方が標準レンズの次に購入すべきレンズは望遠か広角かについてお話していきます。
先に結論だけ言うと、「風景写真や動画撮影で広角レンズを使いたい!」といった方以外は、まず望遠レンズから買うことをオススメします!!
本記事を読むと以下のことが分かります。
それでは見ていきましょう!
焦点距離で分けるレンズの種類
レンズにはそれぞれ焦点距離があり、この値によって画角が変わります。焦点距離の異なるレンズを付け替えることで様々な写真が撮れるのがレンズ交換式カメラの魅力の1つです。
広く映すことが可能なレンズを広角レンズ、遠くのものを大きく映すことが可能なレンズを望遠レンズと呼びます。
「~mmからが望遠レンズ」といった境目は決められておらず、人によっては焦点距離と呼び方が若干異なることもあります。
参考として私が考える焦点距離ごとのレンズの呼び方です。
あくまで一例ですが、他の方もだいたいこんな感じではないかなと思います。
また上記は35mm換算の焦点距離なので、使用しているカメラのセンサーサイズごとでレンズの焦点距離を以下のように計算して比較してください!
例えば以下の組み合わせは全て同じ画角になります。
- 25mmのマイクロフォーサーズ
- 33mmのAPS-C
- 50mmのフルサイズ
レンズに書いてある焦点距離だけでなく、センサーサイズも含めて比較する必要があります。レンズ選びは35mm換算で考えると良いです!
以降は35mm換算の焦点距離でお話していきます。
標準レンズの特徴
まずは標準レンズについてです。標準レンズの特徴は以下になります。
人によって感じ方は異なりますが、おおよそ50mmくらいが人の目で見た時と同じ画角になります。この標準画角を基準に、「もっと遠くを撮りたいな」「もう少し広く撮れるレンズが欲しいな」といった望遠or広角を選ぶ理由が出てくるのではないかと思います。
使いやすい画角のため、各メーカーで準備されている35mmや50mmといった単焦点レンズを1本購入しておくと良いです!
また標準ズームレンズと呼ばれるものは標準域も入っていますが、その多くは広角~中望遠をカバーするものです。
このレンズがあれば、撮影シーンの半分くらいは撮れてしまうため大変便利なズームレンズです。レンズキットなど、多くの人はこの標準ズームレンズからスタートされていると思います。
私自身も登山や風景撮影の際は24-105mmの使用がダントツで多いです!
望遠レンズの特徴
望遠レンズのメリットとデメリットは以下になります。
主にポートレートや動物撮影、被写体を強調した写真を撮りたい時に便利なレンズとなっています。
狭く映すため余分な背景などを除外でき主題が目立ちやすくなります。また背景ボケが大きくなりやすいのも特徴で、一眼カメラならではの写真が手軽に撮れやすいレンズです!
その代わり標準・広角レンズよりも比較的レンズが大きくなりやすいというデメリットもあります。撮影する時の持ち運びなどを考慮した上で選択すると良いです!
広角レンズの特徴
広角レンズのメリットとデメリットは以下になります。
広く撮影が可能なため、主に風景写真や狭い室内で使用されることが多いです。中でも星を撮影する星景写真には必須のレンズと言えます。
撮り方によってはダイナミックな写真を撮ることができ、広角の魅力にハマる方も多くいます。
また動画撮影の際は広角レンズが非常に便利になります。スチールだけでなく動画も撮影していきたいという方は広い画角を持つレンズを検討すると良いです!
注意点としてパッとしない写真になりやすいことが挙げられます。撮影後に見返して「なんでこの写真撮ったんだ?」となってしまうこともあるので、構図を意識して撮影することが鍵となります。
初心者の方にオススメなのは「望遠レンズ」!
以上を踏まえて、望遠レンズと広角レンズのどちらをオススメするのか?について話していきます。
私個人の意見としては、次のようになります。
「広角レンズをたくさん使っていくよ!」という方は広角レンズが良いのですが、「色々撮るけどどっちがいいかな〜」という方には望遠レンズをオススメします!
その理由を3つ解説していきますね。
望遠レンズの方が活用シーンが多い
標準ズームレンズで半分以上の撮影シーンをカバーできるとお伝えしましたが、当然それ以外のレンズで撮ることも多々あります。
そんな中で望遠レンズは次のシーンで使用することができます。
一方で広角レンズは風景写真やスナップでも活躍しますが、ポートレートやスポーツ撮影などで使用するシーンは少ないでしょう。
撮影シーンを考えたときにどちらを持ち出すかを考えた時に、持っていく数を比較すると望遠レンズに軍配が上がるのではないかと思います。
持っていても使わないと、買う意味がないですからね!
私は自然風景などを撮るため広角と迷いましたが、結局購入したのは70-200mmの望遠レンズでした!
広角レンズはパッとしない写真になりがち
広く映し取ってダイナミックな写真が撮れそうな広角レンズですが、それゆえ「結局何を映したい・伝えたい写真か分からない」といった写真になりやすいです。
初心者の方で広角レンズを買ったけどいまいちピンとくる写真が撮れない、と悩む方がたまに見受けられます。
そのため一眼カメラならではの写真を撮りたい!映える写真を手軽に撮りたい!という方は望遠レンズから挑戦してみることをオススメします。
もちろん構図などを意識して撮影すれば広角レンズならではの写真が綺麗に撮れますので、使い所を見極めて広角レンズを使用していくのも良いです!
「好きな写真が撮れるのは広角レンズ、よく使うのは望遠レンズ」という方は多いのではないかなと思っています。
スマホ写真との差別化がしやすい
2023年1月時点でのiPhone最新モデルであるiPhone14に搭載されているレンズの焦点距離は以下になります。
広角側は13mmと広く撮れるものの、望遠は77mmで中望遠くらい。
Google Pixelなど望遠に強いスマホカメラも出てはいるものの、200mm以上の焦点距離は現状一眼カメラならではの写真と言えるでしょう(今後はどうなるか分かりませんが)。
逆に言えばスマホで広角側の写真はある程度撮れてしまうので、広角ズームレンズに付け替えるよりもスマホで気軽に撮るという場合が多いかもしれません。
もちろん出てくる写真は一眼カメラの方が質が高いので、スマホより広角レンズを使用する理由はあります!
まとめ:標準以外のレンズも使って撮影を楽しもう!
いかがでしたでしょうか?
まだ迷っている方は、迷っている望遠・広角レンズの撮影例をインスタで検索してイメージを膨らませたり、量販店でサンプルを使ってみると良いです!
望遠レンズも広角レンズも、人の目で見る画角と異なるためインパクトのある写真が撮れやすいです。そのため撮影も楽しいものになるはずです!!
購入したら、早速撮影を楽しんでいきましょう!
今回は、以上!!