SONY FE50mm F1.4 GM レビュー!コンパクトに生まれ変わった50mmGMレンズ【Eマウント50mm単焦点の比較あり】
2023年4月に発売された「FE50mm F1.4 GM」。
約2年前に発売された「FE50mm F1.2 GM」からさらに小型化を果たし、F1.4 GMとして誕生したレンズとして注目を集めています。
今回は実際に使ってみた感想をもとに、本レンズの魅力やF1.2との選び方について見ていきます!
- 圧倒的解像力とボケ味
- 35mmと50mmのGMレンズの選び方
- 24mm,35mmGMと統一されたサイズ
- F1.2との違いとどちらを購入すべきか
- 他のEマウントの50mm単焦点との比較
標準レンズの王道「50mm」のなかで、Eマウントの中でもかなり有力な選択肢となる1本です!
多くの方にとって「丁度良い選択肢が来た」という感じだったと思います!
FE50mm F1.4 GMの概要
FE50mm F1.4 GMのスペック
レンズ構成 | 11群14枚 |
絞り羽根枚数 | 11 |
解放絞り(F値) | 1.4 |
最小絞り(F値) | 16 |
最短撮影距離 | AF時:0.41m MF時:0.38m |
最大撮影倍率 | AF時:0.16 MF時:0.18 |
フィルター径 | 67mm |
最大系×長さ | 80.6mm x 96mm |
質量 | 約516g |
外観:F1.2からコンパクトに。24mmや35mmとほぼ同じサイズ
F1.2からコンパクトになって生まれ変わった50mm F1.4。
他のF1.4レンズである「FE24mm F1.4 GM」「FE35mm F1.4 GM」と大差ないサイズになりました。
重さは約516gで。
α7Ⅳなどとサイズ的には丁度良い相性となりそうです。
フォーカスダイヤルのクリック音の有無や2つのフォーカスホールドボタンなど、機能性も十分に優れた仕様です!
FE50mm F1.4 GMのポイント
解像度抜群の50mmGMレンズ!最初の単焦点にオススメ
標準レンズの代表的な画角である50mmは、単焦点レンズをまだ持っていない方に強くオススメします!
標準域の単焦点では35mmと50mmが非常に人気。
この2つで迷われている方も多いと思うので、筆者なりに特徴をまとめてみました!
- 35mm:程よい画角で写真と動画でも活躍する万能な画角。50mmより広めなので、気軽に撮りやすい。スナップ向き。
- 50mm:写真では定番の画角。動画ではやや狭めで、アクセントに使える。35mmよりやや狭く、主題がはっきりしやすい。
個人的には若干狭く感じる50mmの方がボケ感を活かしやすく、写真の作品撮りにおいて有利なんじゃないかなと感じています!
逆に35mmは気軽にスナップで撮りたい方や動画メインで撮影される方にとっては扱いやすいレンズとなります!
私は動画でも50mmを使いますが、標準ズームとは違ったアクセントのある動画が撮れるので重宝しています!
また、このレンズはSONYのレンズの中でも最高の光学性能を有したGMレンズ。
SONYのカメラボディの力を存分に発揮してくれること間違いなしです!
初めて使った時はとんでもない解像力と綺麗なボケに、ため息が出てしまいました…
美しいボケ感!スナップからポートレートまで
GMとしての解像度に引けを取らない凄さが、ボケ味。
F1.4の被写界深度の浅さとピントが合う部分のキレの良さは、たまりません。
GMの単焦点レンズは使ってて非常に楽しいのが率直な感想です。
サイズ的には野外スナップも可能ですし、
大きなボケ感を活かしてポートレートにも大活躍してくれます!
どんな撮影シーンでも背景をぼかしたり、絞ってかっちりした雰囲気を出すことも可能です!
写真の基本となる50mmだからこそ、このスペックのレンズを持っておくと本当に撮るのが楽しい…!
単焦点のサイズ感が統一され、より撮り回しが良くなった
F1.4のGMレンズにはいくつかの種類がありますが、
その中でも24mm,35mmとは非常にサイズが近くなっています。
FE24mm F1.4 | FE35mm F1.4 | FE50mm F1.4 | |
サイズ | 75.4mm x 92.4mm | 76mm x 96mm | 80.6mm x 96mm |
質量 | 445g | 524g | 516g |
特にFE35mm F1.4とはかなり似ていて、並べてみても違いが分からないかもしれません…!
サイズが同じであると、カメラを握った時にほぼ変わらないので同じ感覚のまま撮影ができそうです。
またジンバルでの撮影も、ペイロードがギリギリでなければレンズ交換後にバランス調整をする手間も無くなります。
フィルター径も67mmで同じなのは嬉しい!
F1.2に負けず劣らずながらサイズと価格面で大きなアドバンテージ
本レンズより約2年前に発売された「FE50mm F1.2 GM」。
この2本のレンズどちらを買うか悩まれている方は多いのではないでしょうか。
F1.2はSONYでも最高峰のレンズですからね…!
筆者がF1.4を選択したのは、そのサイズと価格。
ソニーストアでの販売価格は、F1.4は約20万円。F1.2は約30万円。ざっくり10万円ほどの価格差があるんですね…!
ただこの2本の解像性能と1/3段のボケ感の違いは、私には大きな差に感じられず。
またアウトドア系の撮影で動き回ることの多いスタイルから、よりコンパクトなレンズが嬉しいということもあり、F1.4を選択しました。
自分の撮影スタイルにかなりマッチしており、F1.4を選んだことに今でも非常に満足しています。
もちろん一切妥協なく作品撮りをしていきたい方にはF1.2がオススメです!
自分もいつかFE50mm F1.2 GMで撮影してみたい…!
50mmのEマウント単焦点を簡単に比較!
Eマウントはレンズの種類が豊富で、50mmでもたくさんの選択肢があります。
今回紹介したFE50mm F1.4 GMと比較対象になる50mmレンズ群をピックアップし、ざっくりまとめてみました!
※フルサイズ専用のもののみになります
- FE50mm F1.2 GM (SEL50F12GM)
- 画質に少しも妥協しないならこれ。大きさや金額面を気にしないなら選ぶべき、後悔しないフラッグシップ的なレンズ。
- FE50mm F1.4 GM (SEL50F14GM)
- トータルバランスに優れた1本で光学性能・サイズ共に人気がある。F1.2は届かないけどGMが欲しい方にピッタリ。
- FE50mm F1.8 (SEL50F18)
- いわゆる撒き餌レンズで、中古で3万円ほどで買える。他と比べると画質はあまり良くはないが、初心者の初単焦点にはオススメ。
- FE50mm f2.5 G (SEL50F25G)
- 小型なα7cやZV-E1に最適な174gのコンパクトGレンズ。F2.5と明るさ・ボケ感は少ないが、それ以外は非常に満足できる1本。
- Sonnar T* FE 55mm F.18 ZA (SEL55F18Z)
- 281gと軽量で大きなボケを得られる人気レンズ。10年近く前に作られたレンズながら今でも愛用する人は多い。
- SIGMA 50mm F1.4 DG DN Art
- コスパ抜群。解像性能はF1.4 GMに引けを取らない。重さとサードパーティで手ブレが効きにくいことがネック。
この比較表から、FE50mm F1.4 GMをおすすめする人は以下になります。
FE50mm F1.4 GMの作例紹介
まとめ:F1.4 GMのスペックで生まれ変わったベストレンズ!
今回は「FE50mm F1.4 GM」を紹介してきました。
F1.2という上の存在があるものの、GMの名前に相応しい解像力とボケ感を有して登場した、標準単焦点レンズ。
Eマウントの中で選択肢の多い50mmの中で、筆者としては最も強くオススメできる1本となっています!
今回は、以上!!