【徹底比較】EOS R50・R10・RPで初心者にオススメなモデルは?

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出典:キヤノンオンラインショップ

2023年3月17日、Canonから「EOS R50」が発売されました!

R50はEOS Kissシリーズの特徴を受け継いだエントリーモデルとなります。

本記事ではCanonのミラーレスカメラ・EOS Rシリーズの中で初心者向けの3機種 EOS R50・EOS R10・EOS RP について徹底比較を行なっていきます!

この記事でわかること
  • EOS R50,R10,RPの主な違いが分かる
  • 各モデルがどんな人にオススメなのかが分かる
  • 初心者に最もオススメなカメラがどれかが分かる

結論、各モデルで特にオススメできる人は以下になります。

各モデルでオススメしたい人
  • EOS R50
    • カメラが全くの初心者の方
    • なるべくコンパクトなカメラが欲しい方
  • EOS R10
    • EOS Kissシリーズを使用していた方
    • フルサイズのサブとしてAPS-C機が欲しい方
  • EOS RP
    • 画質をとにかく求める方
    • 高いAF性能は求めず、じっくり腰を据えて撮影する方

こちらの3機種で迷われている方がいましたら、是非参考にしてみてください!

各モデルの基本性能の比較

基本性能のうち、注目したい点をピックアップしました!

以下の項目を中心に解説を行なっていきます!

項目EOS R50EOS R10EOS RP
発売日2023年3月17日2022年7月28日2019年3月14日
価格(新品)約10万円約11.5万円約11.5万円
マウントRF-SマウントRFマウント
センサーAPS-Cフルサイズ
映像エンジンDIGIC XDIGIC 8
AFデュアルピクセルCMOS AF ⅡデュアルピクセルCMOS AF
AF被写体検出人物(瞳・顔・頭部・胴体)
動物(犬・猫・鳥)
乗り物(車・バイク)
人物(瞳・顔)
画素数2420万画素2620万画素
連写電子先幕:12コマ/秒
電子シャッター:15コマ/秒
電子先幕:15コマ/秒
電子シャッター:23コマ/秒
5コマ/秒
動画撮影4K30P4K60P(クロップ)4K25P
液晶モニター3.0型162万ドット3.0型104万ドット3.0型104万ドット
バッテリーLP-E17
撮影可能枚数
(ライブビュー撮影時)
(なめらかさ優先/省電力優先)
230/440枚350/450枚250枚
サブ電子ダイヤル
マルチコントローラー
防塵防滴
重さ(総重量)375g429g485g
出典:Canon公式 EOS R50 EOS R10 EOS RP
Koh
Koh

他にも異なる項目はあるのですが、今回は重要な部分のみ。詳細は上記のCanon公式からご確認ください!

また各モデルのランクについては、以下のように掲載されています。

  • EOS R50: エントリーモデル
  • EOS R10: ミドルクラスモデル
  • EOS RP: ミドルクラスモデル

出典: Canon公式 カメラ本体一覧

各モデルの共通点

○ 価格が10~13万円台

どのモデルも、10万円台前半で新品が購入できます。

最近のミラーレスの上位機種だと20万円以上するボディが数多く発表されているため、この3機種はどのユーザーにとっても手の出しやすい価格と言えます。

△ ボディ内手振れ補正なし

3機種共通してボディ内手振れ補正がありません。

そのためレンズ側のIS(手振れ補正)に頼るか、そもそも手振れしないようにシャッタースピードを上げる必要があります。

特に手持ちの動画撮影においては手振れ補正が重要になるため、組み合わせるレンズに「IS」の表記が入っているものを選ぶことをオススメします。

Koh
Koh

ただし、現状広角域でISのあるレンズが非常に少ないです。レンズの拡充が待ち遠しいですね。

ボディ内手振れ補正は、R7やR6から搭載されています。

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EOS R50のポイント

出典:Canon公式 EOS R50 概要

EOS R50の特徴は公式の通り「てのひら本格ミラーレス」。

エントリーモデルとして初心者に優しい設計でありながら、ミラーレスカメラとしての性能は非常に高いです。

Koh
Koh

これまでのエントリーモデルとは1つ上のレベルのカメラです!

EOS R50は3機種の中で最も新しいモデルとなっています。

○ 初心者フレンドリーな操作性と機能

エントリーモデルとして有名なKissモデルの特徴を引き継いだEOS R50。

カメラを初めて触る人にも分かりやすく簡単・便利な機能が充実しています。

特に撮影モードの選択ではビジュアルガイドがあり、どんな写真を撮りたいときに選ぶモードなのかが一目で分かります!

出典:Canon公式 EOS R50 かんたん撮影

「初めてのカメラで上手く使いこなせるか不安…」

と考えている方にはピッタリなモデルです!

○ エントリーモデルとは思えないAFと連写!

EOS R50には「デュアルピクセルCMOS AF Ⅱ」というオートフォーカス技術が搭載されています。

ハイエンドモデルにも搭載されているもので、とにかく速く・正確に被写体を捉える、非常に優秀なAF性能です!

Koh
Koh

まだ発売されてないため実際のところは不明ですが、これまでのエントリーモデルのAFを遥かに越えることは間違いないです!

また自動被写体検出AFも人物・動物・乗り物と豊富。

連写も最高15コマ/秒と性能が向上しています(EOS Kiss X10iは7コマ/秒)。

ご家族やペットの撮影などでも、一瞬を逃さないカメラです!

○ EOS Rシリーズで最も小型・軽量

一眼レフより小型・軽量化ができるミラーレス。

そのミラーレスであるEOS Rシリーズで最も小型・軽量のモデルとなります。

コンパクトであるほど持ち出しやすく撮影も楽なのは事実。

「なるべく小さいカメラがいい!」という方にはベストなカメラでしょう!

Koh
Koh

人によっては小さすぎると感じる方もいるかもしれません。発売されたら一度店頭などで触ってみることをオススメします!

△ レンズラインナップが少ない

R50は「RF-Sマウント」ですが、同じマウントのレンズが現状少ないです。

2023年2月時点で発表されているRF-Sレンズは以下の通り。

  • RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM
  • RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM
  • RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM

ズームレンズが3本のみと選択肢が少ないです。

特に単焦点レンズが無いのは痛いなぁと個人的に思います。

「RFマウント」のレンズも利用可能なのですが、RFレンズは高価な傾向にあることと撮影時に1.6倍クロップされてしまう点に注意が必要です。

Koh
Koh

RF-Sレンズの拡充が待たれますね…

△ バッテリー持ちがやや弱い

撮影可能枚数が230枚と、R10と比較して少なめです。

丸一日の撮影をするとバッテリー交換がほぼ必須になるでしょう。

予備バッテリーは確保しておく必要があります。

EOS R10のポイント

出典:Canon公式 EOS R10 概要

R10はミドルクラスに分類されているモデルです。

R50と比較すると撮れる写真の画質やAF性能に大きな差はないかと思いますが、連写や操作性などの観点で上回っています。

「Kiss」「Kiss M」シリーズを使用されてきた方にとって、ステップアップしたカメラを選択するという意味でベストバイなカメラです!

○ 操作性が充実

基本性能ではR50と大差ありませんが、操作性ではR10が優っています。

露出の調整などが割り当てられる電子サブダイヤルや、AFの位置をスムーズに動かせるマルチコントローラーが備わっています!

ざっくりまとめると、以下のような印象です。

操作性の違い
  • EOS R50: なるべくボタンを減らして初心者が扱いやすいような配置
  • EOS R10: シンプルながら必要なボタンを残して快適な操作性を作る配置

Kissシリーズなど別のエントリー機でカメラを触ってきた方にとっては、ワンランク上を求めるには良い選択になりそうです!

Koh
Koh

R50とR10どちらを選ぶかは、この操作性が必要かが大きなポイントになるのではないかと考えています!

○ 撮影可能枚数と連写に大きなアドバンテージ

他2機種と比較すると撮影可能枚数が100枚ほど多いです。

丸1日の撮影でバッテリーが持つかは人によりますが、バッテリー残量を気にして撮影する機会は少なくなります。

また連写に関しては最大23コマ/秒とハイアマチュアモデル顔負けの性能。

連写で一瞬を切り取りたい、いろんなシーンで絶対にシャッターチャンスを逃したくない、という方にとっては大きなメリットとなるカメラです。

△ レンズラインナップが少ない

「RF-Sマウント」のため、R50の解説と同じくレンズの選択肢が少ないです。

RFレンズの購入も視野に入れておくと良いでしょう。

Koh
Koh

将来的にフルサイズのRFマウントカメラに乗り換えを考えているのであれば、RFレンズを買う方が良いかもしれません!

RF-Sレンズは単焦点が現状ないため、以下のようなRFレンズをオススメします。

  • RF50mm F1.8 STM
    • R10,R50で使用時80mm
  • RF24mm F1.8 MACRO IS STM
    • R10,R50で使用時38mm
  • RF16mm F2.8 STM
    • R10,R50で使用時26mm

RF50mm F1.8 STMについては以下記事で解説しています。

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EOS RPのポイント

出典:Canon公式 EOS. RP 概要

EOS RPは2019年3月14日に発売されたカメラ。

約4年前のカメラになりますがフルサイズミラーレスの中では圧倒的コスパを誇り、今もなお多くの人から注目を集めているカメラです。

R10やR50に比べて及ばない点は多いものの、画質を求める方にとっては非常に良い選択肢になります。

Koh
Koh

初心者でも扱いやすいモデルです!

○ 10万円付近でフルサイズを体感できる、唯一のモデル!

EOS RPのセンサーサイズはフルサイズ

映像エンジンなどが1世代前とはいえ、画質でいえばAPS-Cの他2機種より1枚上になります。

Koh
Koh

目に見えて違いが分かるかは微妙ですが、光を多く取り込むため画質やボケの大きさでフルサイズが勝るのは間違いないです!

さらに注目すべきポイントは、価格。

他のどのメーカーを見渡しても、10万円で手に入るフルサイズミラーレスはありません。この機種のみです。

バッテリー持ちやこの後紹介するAF性能や連写など一世代前のカメラであるためのデメリットはありますが、それを差し引いても購入する価値のあるカメラです。

Koh
Koh

「現状最も安く手に入るフルサイズミラーレス」という揺るぎない価値を持った1台です!

○ 上位機種と同じく防塵・防滴仕様

3機種のうちEOS RPのみ防塵・防滴仕様となっています。

砂塵や水滴などの侵入に強いカメラということです。

ダストや水滴等が原因となりカメラの故障が少なくなるため、嬉しい仕様ですね。

Koh
Koh

ただし完璧に防げるわけではないので注意しましょう!

△ 他2機種と比較してAF性能は劣る

EOS RPのAFは「デュアルピクセルCMOS AF」。

一世代前のAFシステムのため、AF速度や正確さには他2機種に分があります。

またAF被写体検出は人物の顔・瞳のみ。

動物や乗り物を撮影する場合はR10やR50の方が適したカメラだと言えます。

△ 連写が必要な撮影シーンには弱い

連写性能は5コマ/秒と低めの性能となっています。

一瞬を捉えたいという場合の連写シーンは苦手なカメラです。

  • 走り回っている子供の写真が撮りたい
  • スポーツをしている人の撮影がしたい
  • 撮影タイミングがほんの一瞬しかないものを撮りたい

上記のような動体撮影や撮影チャンスが一瞬しかないものを撮る場合、AF性能も相まって苦戦を強いられることになるでしょう。

Koh
Koh

風景写真など腰を据えてじっくり被写体に向き合う撮影シーンは特に問題なく撮影できると思います!

「連写はほとんど使わない」という方はEOS RPが選択肢に入ってくるでしょう!

結論:初心者にオススメなのはどれか?

以上を踏まえて、各機種で最もオススメできる人は以下のようになります。

  • EOS R50: カメラ完全初心者の方
    • なるべく簡単に扱えるカメラが欲しい方
    • 一番コンパクトなボディが欲しい方
  • EOS R10: すでにカメラを触ったことのある方
    • より快適な操作性を求めている方
    • Kissシリーズからレベルアップしたい方
  • EOS RP: 安くフルサイズミラーレスが欲しい方
    • とにかくより良い画質を求める方
    • 動体撮影をすることがほとんどない方

完全にカメラ初心者の方には、Kissシリーズを継承したEOS R50が最もオススメできるカメラだと感じました!

Koh
Koh

もちろんカメラが初めての方でもR10、RPからスタートしてOKだと思います!

まとめ:自分に合ったカメラを選んで撮影しよう!

今回はCanonのEOS R50・R10・RPの比較を行ってきました。

Canonの初心者向けカメラはKiss時代から非常に人気があり、R50の発売を待たれている方は多いのではないかと思います。

R50というエントリーモデルが今後発売されますが、R10やRP、そのほか見渡してみると「こっちの方がいいかも!」というカメラが見つかるかもしれません!

本記事が、皆さんがカメラを選ぶ上での参考になれたら幸いです!

今回は、以上!

ABOUT ME
Koh
Koh
ブロガー/アウトドア写真家
25歳男性・東京住まい
カメラを構えると寝食を忘れる男

6年前にカメラを買って撮影を始めました。
使用カメラ:α7RV
被写体は主に自然風景やアウトドア。
主に登山やキャンプといった趣味と合わせて撮影を行っています。
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